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TracLightningのインストールと運用 第2回 後編

2011.05.09

デバイスソリューション部の家原です。

今回は、下記予定の第二回になり、インストールが完了した状態のTracLightningの設定を行い、実際に運用を始める前段階までもっていきます。

第二回のエントリは、非常に長くなってしまいましたので前編後編と分けてご紹介させて頂きたいと思います。

今回は後編です。前編はこちら(TracLightningのインストールと運用 第2回 後編)からご覧ください。

コンポーネント設定

ソフトウエア開発するうえでのコンポーネントを設定しておきます。

プロジェクト的には、そういう区分けが無いものもあるかもしれません。そういう場合には、開発するうえでの機能的な分割で作成しておくというのも一案です。例として、デジカメのコンポーネントで作成してみましたので参考にしてください。

※コンポーネント作成時に担当者を記入は無しでも良いです。

実際、開発が始まれば固定な担当者で作業することもありませんし、移管等の運用もありますので、somebodyとしておいてチケット起票時に担当者を入力する運用をお勧め致します。

運営に慣れていない場合に、”チケットの分類”と”コンポーネント設定”のアイテムが、混同されて、重複した設定項目になってしまうことがありますので、ご注意ください。(どうしてもそうなる場合は、どちらかを削除してしまう方が開発者の入力負荷が下がります)

カスタムフィールド

この設定では、チケットに登録する任意フィールドを作成するこがでいます。安易に項目を増やすと、運営時に負荷が増加することになりますので、検討が必要です。

ここでは、便利なプラグインであるMasterTicketsPluginの導入と設定を記載しておきます。このプラグインは、チケットに親子関係を構築できるプラグインです。また、親・子どちらからの入力でも双方向にチケット番号のリンクが自動で紐付けられます。

トップダウンで開発している場合等で、粒度の荒いアクションアイテムを登録しておき、そのアクションアイテムを親として粒度が細かいものを登録していくことで関連性を持たせ、システム要件と開発アイテムの繋がりを視覚化することを目的に弊社では導入しています。

前述のとおり、trac hacksからダウンロードしましょう。右側のメニューにダウンロードがありますので、クリックして進みます。

※今回は、trac0.12版ZIPをダウンロードしています。

まず、ダウンロードしたら解凍してください。今回は、C:\trac_pluginsというフォルダを作成して作業します。以下にsetup.pyがありますので、そこまで移動します。

移動後、以下のコマンドを実行します。

※ここは、通常のDOSプロンプトでの実行です。注意してください。

pythonコマンドが正常完了できれば、distの下にeggファイルが作成されています。TracLightning専用のコマンドプロンプトを立ち上げて、distの下まで移動して以下のコマンドを実行します。

次に管理コンソールの”プラグイン”を開いて”tracmastertickets 3.0.1”を有効にします。

ここで、一度TracLightningのサービスを再起動します。


このままだと、trac内のDBと同期が取れていませんので、TracLightning専用のコマンドプロンプトを立ち上げて
以下のコマンドを実行します。

導入直後に管理コンソールよりカスタムフィールドへ移動したスクリーンショットです。

英語だと解りにくいので以下のようにラベル変更するのも良いのではないでしょうか


※チケット登録の視覚的なものを考慮して、順序を3,4に設定しています。

マイルストーン/バージョン

チケットの入力項目に対する選択肢を設定するのですが、弊社の運用上同意な項目としてマイルストーンのみ使用しています。(バージョンは、全項目を削除することにより表示されなくなります)

プロジェクト毎のマイルストーンを入力して使用しましょう

優先度

弊社では、以下のように設定しています。

緊急    :重要課題と混同しがちですが、重要かつ時間的な制限があるアイテムに設定しています。
重要課題  :重要なアクションアイテムで、かつ継続的な検討が必要なものを設定しています。
高     :重要課題ほどではないが、優先度高めで処理するアイテムに設定しています。
低     :通常アイテムです。デフォルトで、これが設定されるようにしています。
ペンディング:保留アイテムです。備忘録や次機種開発への移行時に忘れないよう残しておくアイテムです。

分類

弊社では、以下のように設定しています。

画像を見て頂ければ、解ると思いますので説明は割愛致します。

ワークフロー

通常デフォルトのまま使用することも多いですが、waitというステータスを追加することも多いです。”待ち”ステータスですが、アクションアイテムが進捗無しで停滞している理由を明確にするために導入しています。運用としては、外的要因に限って使用するべきではないかと考えています。

設定値は、以下の通りです。


Wikiの編集

プロジェクトトップページのWikiですが、サンプルプロジェクト同様のものがデフォルトで適用されていますので編集しておきます。開発当初であれば、シンプルに以下の画像のようなもので良いのではないでしょうか

運用が始まれば、ノウハウやTips等を記載していったり、Wikiからページ分割して日記や日報の運用を行ったりとなんでもできます。詳しくは、第三回ソフトウエア開発運用でのご紹介を予定しています。

ちなみに上部にあるTracロゴは、管理メニューのheader_logoより変更することができます。ブライトシステムのロゴを挿入したサンプルです。

ロゴ変更時は、以下に画像を置いて、header_logoメニューのsrcで指定してください。

ロギング

忘れがちですが、設定しておきましょう。管理コンソールのloggingになります。デフォルトでは、log_levelがINFOに設定されていますので、ERRORに変更しておくことでサーバーのHDD節約を心掛けておきます。

メール配信

管理コンソールのnotificationで設定を行います。各設定を行うことで、チケット更新時にメール配信されることになります。弊社では、専用メールアカウントを作成して運用を行っています。

ただ、SVN操作時にメールが送付されないので、以下をコミットログに記入することでTracへの書き込みを自動で行って、メール配信されるよう運用を行っています。

チケットステータスを変更しない場合:refs
チケットステータスを変更する場合 :fixed

チケット番号の指定は、#nかticket:nで行い、複数ある場合は、,かandか&で指定できます。
EX). refs #1, #2, #3

チケット設定

チケットの全体的な設定は、管理コンソールのticketで行います。前述のrefsやfixedに関しては、commit_ticket_update_commands.closeやcommit_ticket_update_commands.refsで設定されていますので、確認してみてください。

以下の設定は、運用上設定しておくと非常に便利です。

+default_cc ・・・新規登録チケットにデフォルトで設定する関係者リスト。

最後に

ここまで設定すれば、ソフトウエア開発プロジェクトを始める土台は整っています。
プロジェクト毎に細かいカスタマイズを行い、使ってみてください。

次回は、wiki, discussion, ticket運用に始まりMasterTicketsPluginの有効な使い方や、ガントチャート、レポート、クエリを使った進捗管理を主に行っていく予定です。
Estimation and Time TrackingやScrum Burndownプラグインの説明まで書ければ良いですが・・・

では、運用編をご期待ください。