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TracLightningのインストールと運用 第2回 前編

2011.05.02

デバイスソリューション部の家原です。
今回は、下記予定の第二回になり、インストールが完了した状態のTracLightningの設定を行い、実際に運用を始める前段階までもっていきます。

第二回のエントリは、非常に長くなってしまいましたので前編後編と分けてご紹介させて頂きたいと思います。今回は前編です。前編は2011/05/16頃に公開の予定です。→公開されました

サンプルプロジェクトにアクセスしてみましょう
ブラウザのアドレスバーに以下を入力してみましょう。

前回行ったインストールが正しくできていれば、サンプルプロジェクトが表示されるはずです。

ここはさっと流しますが、サンプルプロジェクトTOPに記載があるように、”TracLightningセットアップガイド”や最下部にある”スタートポイント”は重要ですので、一読しておくことをお勧めします。

プロジェクト作成

サンプルプロジェクトは練習場として、実際に運用するプロジェクトを作成してみます。

操作は、TracLightning専用のコマンドプロンプトから行います。

コマンドプロンプトが起動したら、以下のコマンドを入力してプロジェクトを作成します。プロジェクト名と記載している部分には、任意のプロジェクト名を入力してください。今回は、例題としてbright-sysというプロジェクトを作成します。

ブラウザのアドレスバーに以下を入力して、プロジェクトが作成されていることを確認しましょう

では、実際に作成したプロジェクトのリンクをクリックして入ってみましょう

現状は、サンプルプロジェクトと同様の状態です。さあ、ここから設定を行っていきます。

プラグインのインストール方法

プラグインはこのサイトにありますので、欲しいものを探してみましょう

http://trac-hacks.org/

基本的には、以下の手順になります。

1.trac hacksよりZIPファイルをダウンロードする。
2.ダウンロードしたZIPを解凍する。
3.解凍したフォルダ内のバージョンフォルダへ移動し、以下のコマンドを実行する。

4.TracLightning専用のコマンドプロンプトを立ち上げて、以下のコマンドを実行する。

※pluginnameには、任意のプラグイン名が入ります。

詳しい手順は、以下の設定の中で実例を挙げつつ説明していきます。

ユーザー管理

まずは、adminでログインしてみましょう。
デフォルトでは以下のユーザーが作成されています

ログインすると、上部のツールバーに色々とメニューが増えていますので、確認してください。管理をクリックして、管理コンソールのユーザ管理画面へと移動します。

まず、guestとleaderは消してしまいましょう。adminを消すと色々と面倒なことになりますので、残しておきましょう。

また、adminのデフォルトパスワードは公開されていますので、新たに設定しておきます。今回は、仮にSE(ソフトウエア開発プロジェクトのリーダー)とPG(ソフトウエア開発技術者)のユーザーを作成してみます。

権限管理

次に権限の設定を行います。先程、作成したユーザー(SE, PG)もどこかのグループに所属することになります。

その所属先グループの権限設定を行うのが目的です。まずは、anonymousは消してしまいましょう(プロジェクト関係者以外には、”入らせない”&”見せない”とするためです)。グループを削除するためには、グループに追加されているアクション権限を全て削除します。

この状態をデフォルトとして権限を設定していきます。

adminは全権限がありますので、そのままにしておきます(SE用のグループとします)。各権限は以下のようになっています。

+リポジトリブラウザ
BROWSER_VIEW ・・・リポジトリブラウザでディレクトリの一覧表示を行う
LOG_VIEW ・・・リポジトリブラウザでファイルとディレクトリのリビジョンログを表示する
FILE_VIEW ・・・リポジトリブラウザでファイルを表示する
CHANGESET_VIEW ・・・リポジトリへのチェックイン を表示する

+チケットシステム
TICKET_VIEW ・・・登録済みのチケットを表示し、チケットクエリを実行する
TICKET_CREATE ・・・新規チケットを登録する
TICKET_APPEND ・・・チケットにコメントや添付ファイルを追加する
TICKET_CHGPROP ・・・チケット属性 (優先度 (Priority), 担当者 (Owner), キーワード (Keywords)など) を変更する。ただし例外があり、説明 (Description) の編集は不可能で、ログイン名やユーザ設定 (Pref) から取得したメールアドレスを関係者 (Cc) に追加/削除する場合に他のユーザを対象にできない。
TICKET_MODIFY ・・・TICKET_APPENDとTICKET_CHGPROPの両方に加え、チケットの解決を可能にする。チケットの担当者を制限している場合は、担当者となりうるユーザの リスト に使用される
TICKET_EDIT_CC ・・・関係者 (英語版では Cc) のリストを直接編集できる
TICKET_EDIT_DESCRIPTION ・・・説明 (英語版では description) フィールドを編集できる
TICKET_EDIT_COMMENT ・・・チケットのコメントを編集できる
TICKET_ADMIN ・・・全ての TICKET_* 権限に加え、チケットへの添付ファイルの削除したり、チケットの報告者 (Reporter) や、説明 (Description) フィールドの変更が可能となる。また WebAdmin のパネルを通してチケット属性を管理できる

+ロードマップ
MILESTONE_VIEW ・・・マイルストーンを表示する。マイルストーンにチケットを割り当てる
MILESTONE_CREATE ・・・新しいマイルストーンを作成する
MILESTONE_MODIFY ・・・既に存在するマイルストーンを編集する
MILESTONE_DELETE ・・・マイルストーンを削除する
MILESTONE_ADMIN ・・・全てのMILESTONE_* 権限を持つ
ROADMAP_VIEW ・・・ロードマップ を表示する,MILESTONE_VIEW と同じではない
ROADMAP_ADMIN ・・・MILESTONE_ADMINに置き換えられた

+レポート
REPORT_VIEW ・・・レポートを表示する。つまり “チケットを見る” (英語版では “view tickets”) リンク
REPORT_SQL_VIEW ・・・レポートのSQLを表示する
REPORT_CREATE ・・・新しいレポートを作成する
REPORT_MODIFY ・・・既に存在するレポートを編集する
REPORT_DELETE ・・・レポートを削除する
REPORT_ADMIN ・・・全てのREPORT_* 権限を持つ

+Wikiシステム
WIKI_VIEW ・・・既に存在するWikiページを表示する
WIKI_CREATE ・・・新しいWikiページを作成する
WIKI_MODIFY ・・・Wikiページを編集する
WIKI_RENAME ・・・Wikiページのページ名を変更できる
WIKI_DELETE ・・・Wikiページと添付ファイルを削除する
WIKI_ADMIN ・・・全てのWIKI_* 権限に加え、読み込み専用ページを管理する

+パーミッション
PERMISSION_GRANT ・・・パーミッションを追加および付与する
PERMISSION_REVOKE ・・・パーミッションを削除およびはく奪する
PERMISSION_ADMIN ・・・全てのPERMISSION_* 権限を持つ

+その他
TIMELINE_VIEW ・・・タイムラインを表示する
SEARCH_VIEW ・・・検索の表示と実行
CONFIG_VIEW ・・・Tracについて (英語版では About Trac) のページに追加して、現在のコンフィグやインストールされているプラグインの表示を可能にする
EMAIL_VIEW ・・・trac セクションの show_email_addresses オプションが false でもメールアドレスを表示する

developerはauthenticatedを参照していますので、authenticatedを設定していきます。基本的にVIEW権限は付与しています。(CONFIG_VIEW, LOG_VIEWを除外)。

また、チケット型開発を想定していますので、REPOTとTICKETはADMIN権限を与えています。それ以外にも、WIKIに関しては技術系トリビアやノウハウ集作成・周知が運営上非常に有効ですので、ADMIN権限を付与する形としています。

※運営方針により、微調整を行ってください。

ここで、先程のユーザ管理画面に戻り、所属グループを設定しておきます。

最後に

以上で「TracLightningのインストールと運用 第2回」の前編を終わらせて頂きます。

引き続き、後編にて、「コンポーネント設定」「カスタムフィールド」「マイルストーン/バージョン」「優先度分類」「ワークフロー」「Wikiの編集」「ロギング」「メール配信」「チケット設定」についてご紹介させて頂きます。

では、後編をご期待ください。→公開されました