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カメラ趣味のすすめ(被写界深度について)

2012.04.23

カメラ趣味のすすめ(被写界深度について)

システムソリューション部の山内です。
今回はいつもの技術的なお話はちょっとお休みして、番外編として写真の話をしたいと思います。
といっても、ただ単に個人の趣味を披露するだけではつまらないので、皆さんの写真の技術力アップにもつながるように、カメラの被写界深度についての話をしたいと思います。


 

■被写界深度とは

それではこの普段聞きなれない被写界深度とはどういったものでしょうか。
皆さんはカメラで写真を撮るときに、自分が取りたいと思った対象物に対してまずピントを合わせるという作業を行うと思います。
このときピントが合っているのは、カメラがある位置から一定の距離にある平面だけです。
ただしその平面の前後にもほとんどピントが合っているように見える範囲があり、その範囲のことを被写界深度といいます。
ちなみにこの範囲が広いことを被写界深度が深いという言い方をします。逆は被写界深度が浅いです。
 

■被写界深度を変えるもの
この被写界深度を変えるパラメータに、レンズの焦点距離、絞り、被写体との距離があります。
レンズの焦点距離は遠くのものを大きく写せる望遠レンズが長く、広い範囲を写せる広角レンズが短くなります。(ズームレンズはズームを操作すると焦点距離が変わります。)
絞りの値はF値で表され、絞りを絞り込むとF値が大きくなります。

そしてこれらのパラメータと被写界深度については次の関係があります。

被写界深度 浅くなる ←←←←← →→→→→ 深くなる
焦点距離 長い ←←←←← →→→→→ 短い
絞り(F値) 小さい ←←←←← →→→→→ 大きい
被写体の距離 近い ←←←←← →→→→→ 遠い

 
つまりレンズの焦点距離が長いほど、絞りを開くほど、被写体の距離が近いほど、被写界深度が浅くなります。
 

■被写界深度の浅い写真例
被写界深度が浅くなる写真の一つに小さな花など接写で大きく写すマクロ撮影があります。
被写体の距離が近いためピントの合う範囲が非常に狭くなり、背景がきれいにぼけます。

Nikon D300 / AF-S Micro NIKKOR 60mm 1:2.8G ED
60mm f/6.3

 
 

Nikon D300 / AF-S Micro NIKKOR 60mm 1:2.8G ED
60mm f/10

 
 

Nikon D300 / AF-S Micro NIKKOR 60mm 1:2.8G ED
60mm f/9 (トリミング加工)

 
 
もう一つの被写界深度の浅い例は、望遠レンズを使った写真です。
この場合も背景をぼかした、主要な被写体が浮き上がるような効果が期待できます。

Nikon D300 / AF-S VR Zoom NIKKOR 70-300mm 1:4.5-5.6G IF-ED
300mm f/9

 
 

Nikon D300 / AF-S VR Zoom NIKKOR 70-300mm 1:4.5-5.6G IF-ED
300mm f/7.1

 
 
 
■被写界深度の深い写真例
被写界深度が深い写真の例としては、広角レンズを使用した風景写真や、背景もくっきりと写したい記念撮影などがあります。

Nikon D300 / AF Fisheye NIKKOR 16mm 1:2.8 D
16mm f/3.5

 
 
皆さんも写真を撮る際に、今回解説した被写界深度のことを参考にしていただければ幸いです。